愛知県犬山市の明治村にある三重県庁舎の手書きスケッチ
旅行手記
明治維新後から地方行政、各府県に派遣された県令は先を争うように洋風の新庁舎を建設していったようです。明治12年に完成したこの三重県庁舎もその一例で、木造でありながら「柱を見せない漆喰の大壁」、「左右対称の構成」や「周囲に廻らせたベランダ」など西洋建築を模したようなデザインになっています。そうかと思えば瓦葺や車寄せの入母屋屋根など和の要素もあるので、明治初期、欧米に追い付こうとする日本の風を感じたような気がしました。愛知県犬山市の明治村に移設されています。ご興味がある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。(株式会社ミズノ発行の瓦版 旬感便り2020年11月号掲載)