沖永良部の高倉@神奈川県 日本民家園 水野真宏/空間設計ミズノ
旅行手記
川崎市にある日本民家園内にある倉、「沖永良部の高倉」のスケッチ。
もとは西郷隆盛の流罪地として有名な鹿児島県の沖永良部島にあったものです。
一見すると茅葺(かやぶき)の屋根がかかっているだけのようですが、地面から2m程度の高さに床がある高倉で、小屋裏にあたる場所に十分なスペースがあります。
大切な穀物をネズミから守るために柱にはイジュという毒性のある木を使用し、柱上部には鉄板を巻き付けて登れないよう工夫しています。
倉の下は半屋外スペースとして、日差しを遮り、風が抜ける居心地の良い場所。倉下(くらんた)と呼ばれ、活用されていたそうです。